DepthOfLight 美術×ピアノ×現代音楽のコラボレーションによる新たな舞台作品

暗闇の中に光が立ち現れた


その光はどこから来たのか、一時的なものなのか、ただ漠然と光が空間を裂いているかのように存在している


世界は光に映し出され、個々の存在も同じく光に照らされている

差し伸べられた光の断片は、世界に移ろいと変化を与え、私たちの心を豊かにしてくれる


我々は色を纏い、光と闇と共存しながら、個であり、同時につながり合っている

そのつながりは、音によって視界を超えてどこまでも遠く、深く、果てしなく続いていることに気づかされる


光の深さ


想像を超え、その光はどこまでも深い

大舩真言

Appeared in darkness was the light.


From where it came from, or whether it is just a momentary phenomenon, there is no way to know. Just the light exists as if cleaving the space.


Now the world is lit, its contour is revealed, and so is the existence of everything, the individuals.

Rays of the light give the world both changes and changings that enrich our mind.


Wearing colors, co-existing with light and darkness, each of us is standing as an individual, linked to each other at the same time.

Reminded that the link infinitely continues, by sounds, beyond sights, far and far, deeper and deeper, and forever.


Depth of Light


Far beyond our imagination, the depth of the light knows no end.

Makoto Ofune

Vimeo配信

期間|9月27日(日)- 10月31日(土)

視聴料金 800yen

(ご注文日から3日間視聴可能)

本編・再生時間  約33分

※このHPからご視聴いただけます

企画趣旨 | Outline

「美術×ピアノ×現代音楽」のコラボレーションによる新たな形の舞台作品。

人間の心の移ろいや、自然から受ける抽象性などのテーマが、絵画×ピアノという最もシンプルな形態を通じてロームシアター京都のメインホールの壮大な空間全体に響き渡る。


本企画では、和紙に岩絵具という鉱物顔料を用いた作品を空間と親和性の高いインスタレーションとして発表し、国際的な評価を得る美術家・大舩真言の新作が舞台に登場。尾高賞・芥川作曲賞・武満徹作曲賞の日本の著名な作曲賞の三冠に輝いた気鋭の作曲家・坂田直樹が今回のために書き下ろした新作などが、数多くの国際コンクールに入賞しヨーロッパ各地での演奏で高い評価と注目を集めるビアニスト・深見まどかの演奏により繰り広げられる。


プログラム全体は、武満徹や一柳慧など日本を代表する現代作曲家や、フランスを代表する現代作曲家フィリップ・エルサンの俳句や自然感、日本の伝統文化や精神性などからインスピレーションを受けた曲などで構成され、深見まどかの演奏と大舩真言の作品と演出により、様々な反応を生み出しながら統合されていく。


まるでホール全体が呼吸・鼓動するような想像力と五感を刺激する舞台は、無観客というかたちで公演される。そして、その貴重な瞬間は映像として配信される。

分野を超えた芸術の新たな可能性の追求と、記録、記憶、共有されることへの新たな問いかけも含んだ実験的な試みとなる。

Brand-new form of stage work created by [Art x Piano x Contemporary Music] collaboration.

Through the simplest form [Painting x Piano], themes such as changes of human's feelings and abstract impression of nature make a harmony and echo in the grand space of ROHM Theatre Kyoto Main Hall.


At this presentation, new pieces of work by Makoto Ofune, an artist gaining international reputation, makes its debut on the stage. Ofune has released his works using Iwa-enogu (mineral pigments) on Washi (Japanese paper) as installation having high affinity and intimacy with the space where it is placed. Madoka Fukami, a pianist who has won many international competitions and receives high acclaim and draws people's attention through her plays at various places in Europe, plays piano pieces including a new piece composed for this presentation by an internationally expected composer Naoki Sakata, one of his compositions won three Japanese composition awards named after major composers - Otaka Prize, Yasushi Akutagawa Suntory Music Award for Music Composition, and Toru Takemitsu Composition Award.


Fukami plays music pieces including ones written by famous modern composers - Japanese representative composers Toru Takemitsu and Toshi Ichiyanagi, and a French representative composer Philippe Hersant - which are inspired by haiku, view of nature, and Japanese traditional culture and spirituality. Through synergetic and fusion reactions of the music played by Fukami and pieces of artwork and general direction by Ofune, the program exhibits a unity in its entirety.


The stage, which offers an experience that stimulates imagination and five senses as if the hall itself breathes and beats, is held without audiences. And the invaluable moment is video-recorded and distributed.

This is an experimental approach involving the pursuit of new possibilities of art beyond genres as well as newly-born curiosity about to-be-recorded, to-be-memorized, and to-be-shared.

開催情報

Details

  • Depth of Light
    Art × Piano × Contemporary Music
  • Location :
     Rohm Theater Kyoto < Main Hall >
  • Stage (without audience) :
     August 31, 2020
  • Performance : Madoka Fukami (Piano)
  • Art, scenography and direction :
     Makoto Ofune (Artist)
  • Composition : Naoki Sakata (provide new work), Philippe Hersant, Toru Takemitsu, Toshi Ichiyanagi

舞台公演記録動画の配信日

YouTube無料配信
(日本国内先行配信)
2020年9月20日・21日・22日
Vimeo有料限定配信
(日本国内先行配信)
2020年9月27日 - 10月31日

Streaming Information

Free Streaming (YouTube)
※Advance streaming only in Japan
September 20 / 21 / 22, 2020
Paid Streaming (Vimeo)
※Advance streaming only in Japan
September 27 - October 31, 2020
曲目 | Program
Toru Takemitsu : Rain Tree SketchⅡ- In Memoriam Olivier Messiaen (1992)
Philippe Hersant : Trois esquisses japaonais(2009)1.Suma - 2.Nara - 3.Yamato
Naoki Sakata : AfterimagesⅡ(2013)
Toshi Ichiyanagi : Cloud AtlasⅧ. : Cloud in the Distance(1989)
Naoki Sakata : Depth of Light(World permiere)

プロフィール | Profile

深見まどか : ピアニスト
FUKAMI Madoka : Pianist
深見まどかプロフィール画像
Photo : Mai Toyama
  1988年京都市生まれ。華麗な技巧と音色でフランスを中心にヨーロッパで高い評価を得る期待の若手ピアニスト。幅広いレパートリーで、18世紀から21世紀までの音楽を自在に操る。東京藝術大学音楽部付属音楽高等学校、同大学音楽部を経て、パリ国立高等音楽院修士課程ピアノ科、古楽科、室内学科を審査員満場一致の首席で卒業。ロン=ティボー国際、ブゾーニ国際など10個以上の国際コンクールに入賞。ヴァンクライバーン国際、ショパン国際ではディプロマ獲得。青山音楽賞新人賞受賞。フィガロジャポン紙のパリ特集では若手演奏家を代表して、ジョルジオ・アルマーニ氏らと共に紹介された。ソリストとして、ベルギー国立ワロニー管、パリ室内管、ポルト国立管、フランスパドルー管、イタリアバーリ市立管、芸大フィル、西本智実指揮イルミナートフィルなどと共演。シャンゼリゼ劇場、カーザダムジカ、Bozarなどヨーロッパ各地で演奏し、仏PassavantMusicから2枚のCDをリリース、iTuensやSpotifyで配信中。昨年はポルトガルでマリア・ジョアン・ピリスらと共にソウザ大統領の前で演奏。東京ではヤマハミュージックジャパン主催「ドビュッシーピアノ作品全曲演奏チクルス」を成功させた。
 Official Website (TOKYO CONCERTS) : FUKAMI Madoka
  光はどこまでも深く、闇と繋がっている ・・・・この暗黒時代に人々の心に火を灯すためには、芸術家同士がそれぞれの分野の垣根を超えて団結しなければと強く思い、私の挑戦が始まった。そして美術家・演奏家・作曲家の共鳴が、異分野コラボレーションという概念を超えたものとなった。
  いつも私は演奏家として、「聴衆者の心の中に音楽を投影したい」と思っている。耳で聴いていても、心に浮かび上がる様々な情景・・・目の前に見えないものを心で感じることで小さな幸せを見出す。たった一点の閃光がやがて広大な陽光となって心の奥底を満たしていくように、無の空間から浮かび上がる広大な世界。
これはDepth of Lightが描こうとしている世界観に通じている。Depth of Lightが人々に稀有な感動を与え、芸術活動の新たな一歩となることを願う。
大舩真言 : 美術家
OFUNE Makoto : Artist
大舩真言プロフィール画像
Photo : Mari Tanabe
  1977年生まれ。2001年、京都教育大学特修美術科日本画専攻研究科修了。和紙や岩石に岩絵具を塗り重ねる伝統と現代の融合した独自の作品は、これまで美術館やギャラリーに止まらず国内外の世界遺産や、教会、寺院などでも展示され、作品と場との相互作用によって生み出される臨場感漂うインスタレーションは、他に類を見ないものとして国際的に高く評価されている。平成27年度文化庁新進芸術家海外研修員として1年間パリに滞在。2018年にはフランス・パリで開催された大規模な複合型文化芸術イベント「ジャポニスム2018:響きあう魂」の公式企画の舞台公演(会場:フィルハーモニー・ド・パリ)で、新作「VOID」によるインスタレーションを行うなど幅広い活動を展開している。
  近年の主な個展としてMAKOTO OFUNE(OLIVIER MALINGUE|ロンドン'20)、WAVE(YOSHII GALLERY|ニューヨーク'17)、Particules en Symphonie(St-Merry教会|パリ'16)ほか、グループ展 blue.(Nassau County Museum of Art|ニューヨーク'20)ON THE ART OF BUILDING A TEAHOUSE(Neues Museum Nürnberg|ニュルンベルグ'17)、ほか多数。パブリックコレクションには、ザ・リッツカールトン京都、フォーシーズンズホテル京都やVilla La Coste|Château-La-Coste(フランス)など多数。
 Official Website : OFUNE Makoto
  「絵の中に音が聴こえる」これは私が作品制作をする時に最も深く繋がりあっている瞬間ともいえる。
息を潜め、目の前の現象に全身の感覚を注ぐ時に立ち現れる一体感。そこには、音・光・闇・揺らぎ・温度・湿度・空気の振動など、様々な要素が渾然一体となっている。
私の創作の原点は人間の思考以前にあり、それは自然の中はもとより、音の中にまた人が生み出す芸術の中にも流れている。人の息吹を込められた魂の表現には不可思議なる何かがある。
世界の状態が変化する中、今、最もシンプルに何かと向き合うことの大切さが問われている。
Depth of Light - それぞれの生み出す芸術が融合する。何が起こるのか、新たな体験が始まる。
坂田直樹 : 作曲家
SAKATA Naoki : Composer
坂田直樹プロフィール画像
Photo : Keita Nakagawa
  1981年、京都市生まれ。2007年、愛知県立芸術大学、08年、パリ・エコール・ノルマル音楽院をそれぞれ首席で卒業。13年、パリ国立高等音楽院を修了、14年、IRCAMにて研修を受ける。これまでにSACEM賞、第36回入野賞、武生作曲賞など受賞多数。管弦楽作品《組み合わされた風景》は、2017年度「武満徹作曲賞」第1位、第66回「尾高賞」、そして第28回「芥川作曲賞」という日本音楽界で最も権威ある作曲賞で三冠に輝き、1作品での3つの作曲賞受賞は史上初となった。作品はヨーロッパ、アジア、北米、南米で演奏されており、これまでにルートヴィヒスブルク音楽祭、武生国際音楽祭、フェスティヴァル・ミュジカなど著名な音楽祭で作品が取り上げられ、それらはNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、アンサンブル・ノマド・アンサンブル2E2Mなど、威信のある団体により演奏されている。現在はパリを拠点として、フランス文化省、フランス・ミュージック(ラジオ・フランス)、サントリー芸術財団などから、数多くの国際的な委嘱を受けている。4月から名古屋フィルハーモニー交響楽団のコンポーザー・イン・レジデンスに就任。
 Official Website : SAKATA Naoki
  絶え間なく変化し、過ぎ去っていく私たちの存在を見つめることが、私の制作における大きなテーマとなっている。その場に留まらず消えてしまう音は、この主題に取り組むに当たっての至上の素材であると感じる。
大舩真言の作品と対峙したときに、私はそこに自分自身との不思議な共鳴を聞き取る。今回の《Depth of Light》というアイデアと、大舩の芸術が持つ温度や手触りを通じて、私は自分の音楽をこれまでになかった角度から眺めることとなった。また、深見まどかは長らく私の作品に取り組んできたピアニストである。彼女の存在が、その共振をさらに増幅させていった。
コロナ禍によって社会が揺さぶられるなかで、私たちは一度足を止めて、より本質的な事柄と向き合う必要に迫られている。これは芸術にとっても不可避な転換点である。三人のアーティストが、いま見て、聞いているものを通じて、言葉を超えた交換を行う《Depth of Light》。私にとっては、この空間が今回の出来事と向き合う出発点となるだろう。
オロール・ティブー : 衣装デザイン
Aurore Thibout : Costume design
  フランス出身。デュペレ応用芸術高等学院と国立装飾芸術高等学院(アールデコ)出身の衣装デザイナー。第21回イエール・ファッション・フェスティバルのグランプリ、2013年度パリ市デザイン大賞受賞。ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどでリミテッドエディションを発表。2015年ヴィラ九条山レジデントアーティストとして日本に滞在。
 Official Website : Aurore Thibout